
メーターやステアリングなどから1960年代のジュリアを彷彿とさせるインテリアのデザインテイストはセダンのジュリアと同様のもの。ダッシュボードの中央に8.8インチのディスプレイを配し、Apple CarPlayやAndroid Autoに対応する点も共通する。レザーシートを標準装備しており、どのボディカラーを選ぶかによるが、ブラック一色だけでなく、ブラックとレッドの2トーン内装を標準装備するのもアルファらしいこだわりだ。
エンジンをスタートすると、高出力版のためかアイドリング時のディーゼル音はジュリアに比べると少々大きめに聞こえてきた。それもしばらく走って慣れさえすれば気にならなくなる。ハンドリングは、ガソリンモデルにも共通するもので、SUVとは思えないほど軽快でスポーティなもの。車検証によると重量配分はフロント930kg、リア890kgで、限りなく50 : 50に近いバランスを実現している。このあたりもアルファらしいスポーティさに寄与しているはずだ。

ドライブモードを、「d」(ダイナミック)に切り替えれば、より一層厚みのあるトルクが発揮され、グイグイと前に出る感覚が味わえる。SUVであっても、ディーゼルであっても、スポーティであることを第一義としていることが伝わってくる。