一流店が特別に構える個人接客スペースはブランドの哲学が凝縮された空間だ。そんな場所で体験するオーダーは、今まで見えてこなかった新しい発見をもたらしてくれる。
batak
通うほど紳士になれる場所「中寺創作室」

一流テーラーは皆、高い美意識と魅力的な人柄を必ず備えているものだ。その世界観に惚れ込み、暮らし方全般に刺激を受けて自分を成長させていく。これがテーラーに通う真の醍醐味である。
その意味で、バタクのビスポークサロン、中寺創作室は最高の場所だ。広々としたサロンにはミッドセンチュリーの家具が揃えられ、壁には様々なアートワークが。そしてテーブルには一輪の花。これぞ紳士の空間だ。
「服はあくまでライフスタイルの一部。私も写真や絵画、インテリアなどが大好きですし、お客様もそういった方が多いですね。当店のお客様は皆、年齢を重ねるほど魅力的になられます。私も日々感性を磨き、皆様に必要とされるよう努めています」と代表・中寺氏。聞けば今年納品のビスポークはすでに受付終了だという。サロンで氏と会いその美意識に触れれば、人気の理由はすぐにわかるはずだ。
オーダーしたい逸品

英国の古き良きソフトテーラリングから影響を受けたというバタクのスーツは、胸回りや袖に程よいゆとりをもたせた、優雅かつ端正な仕立てが魅力。
ただし、仕立ては非常に柔らかで、一般的なサヴィル・ロウのスーツとは一線を画した着心地。ビスポークスーツで価格は35万円〜(バタク 中寺創作室)