


奥嶋プロ 「このアイアンは、よく飛びますね。
ライター・ツルハラ 奥嶋プロがフルスイングしたら、キャリーで200ヤードを越えました。7番アイアンのロフト角が28度というストロングロフト設計ですが、それにしても飛びすぎです。
奥嶋プロ ドライバーのヘッドスピードが40m/sぐらいの人でも、このアイアンなら160ヤードを7番で打てると思います。ロフト角に対して球の打ち出しが高く、パカーンと高弾道で飛んでくれます。弾道の最高到達点が高いので、グリーンにも止められる球だと思いますよ。
ライター・ツルハラ 簡単に飛んでくれるわりに、打感がしっとりしていると思いません?
奥嶋プロ もっとフェースが弾くような打感かと思いきや、打感はやわらかいです。フェースのどこに当たってもソフトなフィーリング。なんでだろう?
ライター・ツルハラ 今回はヘッドのカットサンプルも借りてきたので、ちょっと見てください。触ってもいいですよ(笑)

奥嶋プロ この黄色いのが、ヘッド内部に充填されているんですね。指で押すと、柔軟性があって消しゴムみたい。グニグニしています。
ライター・ツルハラ 黄色い部分はポリマー素材。これが無駄な振動を吸収して打感を良くしています。フェース裏側のディンプル形状も独特ですが、これには芯を外して打ったときでもフェース反発を維持する効果があるそうです。
奥嶋プロ 最新のアイアンって、いろんな工夫がされていますよね。感心しちゃいます。
ライター・ツルハラ ちょっとぐらいミスしても、芯で打ったときと同じぐらい飛んでくれるし、そもそも球が曲がりづらい。距離を打ち分ける必要があるアイアンの場合、一概に飛ぶのが正義とは言えないけれど、簡単にまっすぐ飛ばしやすいのは間違いないです。
奥嶋プロ やさしく飛ばせるアイアンはこれまでにもあったけれど、さらにレベルが上がったように思います。球の高さを出しやすく、フィーリングまで良くなっていますから。ゴルフクラブって、アイアンでもまだまだ進化の余地があるんですね。今回は、それを身をもって体感しました。
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奥嶋誠昭/おくしま・ともあき
JGTOツアープレーヤー資格を持ち、プロコーチとしても活躍中。横浜市都筑区にあるヒルトップ横浜クラブ内の「ノビテック・ゴルフスタジオ」でヘッドコーチを務め、弾道計測器フライトスコープ、3DモーションキャプチャーGEARSなどの最新機器を使ったレッスンをアマチュアにも展開中。
http://www.nobby-tech.co.jp/swinggear/
鶴原弘高/つるはら・ひろたか
雑誌やウェブで多くの記事を手掛けるゴルフ専業のライター。もちろん自身も大のゴルフ好きで、最新ギアも大好き。オフィシャルハンデは7。ゴルフギア情報を発信する会員制サイト「3up CLUB」のキャスターも務めている。
https://3up.club
文/鶴原弘高