いい大人が乗るべきは「やんちゃなホットハッチ」じゃなくて「都会のスーパーカー」だ

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サーキットで走らせると?

車内中央にレイアウトされたモニター
車内中央にレイアウトされたモニターでは、クルマの様々な情報が表示される。ドライブモードは6種類用意され、そこからトランスミッションや4輪駆動システム、操舵感など様々な仕様を任意で選ぶことができる。

サーキットでその実力の片鱗を味わった。往年のDTMレーサーでありF1経験もあるベルント・シュナイダーが先導するメルセデスAMG GT Rのあとを食らいつく。コーナーの立ち上がりではさすがに少しおいていかれる感覚こそあるものの、いくつかの複合するコーナーでは逆に詰め寄れてしまう。ポテンシャルはかなり高い。

そして、とにかく面白いように内を向いてくれるのだ。お尻のないハッチバックだから、自分より後の車体もハナ先とともにイン側へ近づく。勢い良く踏めば踏むほどに曲がっていく感覚があって、脱出時にはリアがちょいちょい流れ出した。強引に曲がっていけるのはシャシー制御の賜物だ。

加速フィールは、いわゆるターボのそれではない。ドカンとピークに達するのではなく、回せば回すほどリニアに力を出して行くという感覚は、まるで低回転域から力のあるルチシリンダー自然吸気エンジンを高回転域まで回しているかのようだった。普段はマルチシリンダーしか褒めない筆者も、この最新のアファルターバッハ製4気筒エンジンにはゾッコンだ。協業を利用して、アルピーヌのミドにでも積んでくれないかしら??



文/西川 淳 写真/メルセデス・ベンツ日本 編集/iconic

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