いい大人が乗るべきは「やんちゃなホットハッチ」じゃなくて「都会のスーパーカー」だ

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メルセデスAMG A45

メルセデス・ベンツ AMG A45にスペインで試乗!

出るところに出ればスーパーカーのように速い。かといって、2ドアクーペとかオープンカーじゃ普段使いに不便だし、できれば機能的なカタチで、しかもオトナ使いできるラグジュアリィさもあって……。そんなワガママを叶えてくれるクルマはないものだろうか。

今流行りのSUVにもベラボーに速い高性能仕様が出てきてはいるけれど、いずれも一千万円は軽く超えてしまう。アルファロメオ ステルヴィオのクワドリフォリオとか、BMW X3Mとか。それに、走れるって言ったって、高性能SUVをサーキットに持ち込んでマサカ真剣に走ろうとは誰も思わないだろうし。

いわゆる、ホットハッチというカテゴリーがある。”都会のスポーツカー”というやつで、長年、クルマ好きから高い支持を集めてきた。たとえば、ゴルフGTIなどはそのハシリだったわけで、国産車でいえばシビックタイプRやインプレッサWRXといった、ハッチバックボディのハイパフォーマンスカーだ。ハッチバックだから、日常利用にはこれといった不便さはない。それでいて、レースやラリーで活躍できるポテンシャルを秘めている。だから、ホットハッチは”都会のスポーツカー”と言われたのだった。

けれども、いかんせんホットハッチには”ヤンチャ”なクルマ好きイメージがつきまとってしまう。妙にマニアックというか、乗っている人がクルマ好き過ぎるような印象もあって、なんとなくダサい。少なくとも、オトナの速い乗り物的、ではない。そこが問題だった。

「メルセデス・ベンツ AMG A45」もまた、個人的にはそんなイメージの強いクルマだった。新型に乗ってみるまでは。2013年の前作はとにかく爆音仕様で、乗り心地も硬過ぎた。重厚な乗り心地だと言えなくもなかったけれど、AMGならもっと上質にできたはずとも思っていた。確かに売れた(AMGなのに安かったから)けれど、面白みに欠けるクルマだという印象のほうが優っていた。

ベース車であるAクラスのフルモデルチェンジに伴って、A45も新世代へとスイッチ。先代イメージそのままに進化していたらどうしよう・・・一抹の不安を胸に国際試乗会の開催されるマドリード近郊のハラマサーキットへ向かったのだが・・・。

杞憂だった。新型A45はホットハッチである、とひとくくりにしてしまうことが惜しいくらい、実用的でかつ乗って面白いモデルに変身していた。コイツはもう、”都会のスーパーカー”だ。

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2020

Jan.&Feb. VOL.308

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