
そしてアクセルペダルをぐっと踏むこむと、スゥーと力強く滑らかに走りだす。車両重量はA180比で+130kgとそれなりに重くなるが、このA200dのほうが最高出力で+14ps、最大トルクにいたっては+120Nmと圧倒的にトルクフルなわけでその差は歴然だ。
試乗車はオプションの大径18インチタイヤを履くAMGライン仕様だったが、その重量もあいまってガソリン仕様よりもかえって落ち着いた乗り味に感じられた。


またオプションにはなるが、レーダーセーフティパッケージ(24万5000円)を選択すれば、渋滞時に自動で再発進するACC(アダプティブクルーズコントロール)やウインカー操作で自動で車線変更を行うアクティブレーンチェンジアシストなど、上級モデルなみの先進安全機能が備わる点もうれしい。コンパクトだからと我慢するところがほとんどない。

気になる価格だが、装備的に同等のA180スタイルと比べてその差は30万円。それも減税措置によってほぼ相殺されるという。正直に言うと、毎日高速道路など長距離を走るような生活を送っているのであればまだしも、タウンライド中心のライフスタイルの人に、コンパクトディーゼルモデルを積極的におすすめしたいとは思わないのだけれど、このA200dでは少々話がかわってくる。ロングドライブ重視の人はもちろん、街で使うのだとしても、現時点でのベストAクラスといっていいと思う。
※表示価格は税抜き
文/藤野太一 写真/河野敦樹 編集/iconic
関連記事:
クラスを飛び級!? 新型メルセデス・ベンツ Aクラスの充実ぶりに驚嘆!
「Bクラスよ、オマエもか?」小沢コージがスペイン・マヨルカ島で試乗!