フェラーリの歴史を彩る
名車たちへのオマージュ

今回発売された「F8 トリブート」は当然歴代V8モデルの中で最高の性能が与えられている。エンジンは3902ccのツインターボで最高出力は720ps。最大トルクは770Nm。リーターあたりの出力は185psで、この数字は歴代フェラーリ最高の数字である。最高速度は340km/hで、0-100km/hは2.9秒。ちなみにこのエンジンは2016年から2019年まで4年連続で「インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー」を獲得している。


見た目に関しては「トリブート」という言葉が示す通り、過去のV8モデルをモチーフしたデザインが採用されている。F1ドライバーをして「雨の日には乗りたくない」と言わしめるほど過激なパワーを誇ったF40、V8シリーズの始祖ともいえる308といったクルマのエッセンスが散りばめられている。もちろんこの美しいデザインも究極の機能美である。空力性能や放熱性能を突き詰めることで生まれていることは言うまでも無いだろう。
