またXC90はシートの出来が秀逸だ。体格の異なるドライバーの体にあわせるべく、たくさんの調整機能をもつとともに、ボルボらしく衝突時の衝撃吸収機能も備えている。そのシートにしっかりを身を委ね、予算が許すならオプションの1400W、19スピーカーのBowers & Wilkinsプレミアムサウンドオーディオシステムを奏でながら、ゆったりと走るのがおすすめだ。

お得意の先進運転支援機能もアップデイトされている。ボルボは他社に先がけて自動ブレーキにサイクリスト検知機能を搭載していたが、それをさらに進化させシカなどの大型動物を検知する機能が加わった。山間部で暮らす人や山遊びをする人には朗報だろう。

クルマは年次改良によって毎年少しずつ進化していくが、XC90もご多分にもれず熟成されている。ディーゼル搭載車で859万円?という価格も競合優位性の高い、魅力的な設定といえる。
文/藤野太一 写真/柳田由人 編集/iconic
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