文句なしに上質なアウディA6アバント、この価格をどう評価すべきか?

NULL

>> この記事の先頭に戻る

新型アウディA6のディティールをチェック!(写真4枚)

実際に試乗した印象は?

とにかく静かでスムースに走る。コースティング時などにふとよみがえってくる印象が、何かに似ているなと思い返してみたら、先だって海外で試乗したアウディ初のEV、e-tronのものだった。MHEVという電動化技術を搭載しているのだから、もちろん似ていても不思議ではないのだが、血は争えないということだ。

試乗車にはオプションのドライビングパッケージが装着されていたが、これには電子制御の「ダンピングコントロールサスペンション」と、可変ギアレシオの「ダイナミックステアリング」、そして60km/h以下では逆位相に最大5度、60km/h以上では最大1.5度同位相に後輪をステアする4輪操舵システム、「ダイナミックオールホイールコントロール」の3つの機能が備わっていた。これによって街中では取り回しもよく、ワインディングなどでは軽快なハンドリングを実現している。

またA8で世界に先駆けてレベル3の自動運転を実現した(法整備が追いつかずまだ現実世界では実用化されていないが)アウディだけに、先進運転支援システムも抜かりはない。走行車線内を維持するためにステアリング操作に穏やかに介入するアクティブレーンアシストや渋滞時の再発進機能を備えたアダプティブクルーズコントールなども標準装備する。

新型アウディA6のシート
使われるレザー素材などにもこだわり、シートも上質かつ凝ったデザインに。ステッチのデザインなどからもアウディらしい個性や都会的な雰囲気が読み取れる。

内外装の質感の高さやEVを彷彿とさせる走りなど、新型A6は素晴らしいのだが、1000万円クラスの価格設定が玉にキズだ。なかなか誰にでもオススメというわけにはいかない。遅れて、2?直列4気筒のガソリンモデルや2?直列4気筒ディーゼルエンジン搭載モデルがラインナップに加わる予定というからそちらにも期待だ。



文/藤野太一 写真/柳田由人 編集/iconic



関連記事:
1台でデザインもクラス感も実用性も欲張ったアウディ A7、新型の満足度は?

技術力勝負に原点回帰! アウディのフラッグシップセダン「A8」が8年ぶりモデルチェンジ

トランク容量はこのサイズのワゴンモデルでは標準的な565?(VDA方式)。様々な用途で使っても不満がでることはないだろう。もちろんリアシートを倒してスペースを広げることも可能。

トランク容量はこのサイズのワゴンモデルでは標準的な565?(VDA方式)。様々な用途で使っても不満がでることはないだろう。もちろんリアシートを倒してスペースを広げることも可能。

ハンドル横にはオーディオ類の操作やメーターパネル内のモニター表示を切り替えるスイッチなどをレイアウト。こちらも少なめのスイッチ数となっている。

ハンドル横にはオーディオ類の操作やメーターパネル内のモニター表示を切り替えるスイッチなどをレイアウト。こちらも少なめのスイッチ数となっている。

インストゥルメンタルパネルには12.3インチの液晶フルデジタルディスプレイを採用。メーター、ナビ画面などを切り替え可能で、ドライバーの好みで選ぶことができる。

インストゥルメンタルパネルには12.3インチの液晶フルデジタルディスプレイを採用。メーター、ナビ画面などを切り替え可能で、ドライバーの好みで選ぶことができる。

アウディが打ち出したシンプルなデザインは最近のクルマではあまり見かけないテイスト。多くのトレンドを生み出してきたアウディだけに今後はこういった方向が主流になるかも……。

アウディが打ち出したシンプルなデザインは最近のクルマではあまり見かけないテイスト。多くのトレンドを生み出してきたアウディだけに今後はこういった方向が主流になるかも……。

2025

VOL.345

Spring

  1. 3
SmartNews
ビジネスの装いルール完全BOOK
  • Facebook
  • X
  • Instagram
  • YouTube
  • Facebook
  • X
  • Instagram
  • YouTube
pagetop