【作りの工程解説付き】大人メンズのスーツ&ジャケットに◎な「アドリアーノ メネゲッティ」のベルトを知っている?

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裏面の革には、ブランド名の刻印が施される。これは専用の機械を230度に温めてから行う。これも機械を革に押し当てる強さや長さにより、刻印の濃度や向きの正確さが変わってくるので、熟練の技術がモノをいう。

ブランドの証、刻印の工程(写真8枚)

それから、別の機械で革の両端をさらに薄くする作業を行う。これは、ベルトの中央に丸みを持たせてエレガントな雰囲気を出すため。イタリア語では、この中央を膨らませることを「bombare」(ボンバーレ)というそうだ。

ベルトの両端を梳く作業(写真3枚)

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表と裏、それぞれの革の側面を梳いたら、双方にスプレーで糊をかけて手作業で貼り合わせる。糊の成分は、環境を意識して、水を主体としたものを使っているそうだ。端を削っているので、2枚を貼り合わせると中央の部分は膨らんだようになる。これがいわゆる「Bombart」な状態ということになる。さらにそこから、端の部分左右を数ミリずつ削ぎ落して適正の幅に持っていく。そのあとに、バックル用のピンを別のマシンで開けていく。

ベルトの真ん中に膨らみを持たせていく(写真10枚)

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ネイティブ調バックルの細幅レザーベルトは、チノパンなどにも相性◎。ジャケット24万円/スティレ ラティーノ、パンツ2万8000円/GTA、シャツ2万4000円/ボルゾネッラ

ネイティブ調バックルの細幅レザーベルトは、チノパンなどにも相性◎。ジャケット24万円/スティレ ラティーノ、パンツ2万8000円/GTA、シャツ2万4000円/ボルゾネッラ

細幅ベルトに小ぶりのバックルがさりげないアクセントに。ベルト2万1000円/アドリアーノ メネゲッティ

細幅ベルトに小ぶりのバックルがさりげないアクセントに。ベルト2万1000円/アドリアーノ メネゲッティ

夏のコットンスーツの腰回りに少し遊びを加えたいときは、細幅のメッシュベルトで。スーツ24万円、シャツ3万3000円、ネクタイ2万円/以上スティレ ラティーノ

夏のコットンスーツの腰回りに少し遊びを加えたいときは、細幅のメッシュベルトで。スーツ24万円、シャツ3万3000円、ネクタイ2万円/以上スティレ ラティーノ

ベルト自体の幅も細いが、レザーの編み込み幅も細く、バックルも小ぶりなのでドレッシーさを損なわない。ベルト1万8000円/アドリアーノ メネゲッティ

ベルト自体の幅も細いが、レザーの編み込み幅も細く、バックルも小ぶりなのでドレッシーさを損なわない。ベルト1万8000円/アドリアーノ メネゲッティ

トラッドな趣のストライプ柄リボンベルトは、紺ブレやクラシックな柄ジャケに好相性。ジャケット24万円、パンツ3万6000円/以上スティレ ラティーノ、シャツ2万4000円/ボルゾネッラ

トラッドな趣のストライプ柄リボンベルトは、紺ブレやクラシックな柄ジャケに好相性。ジャケット24万円、パンツ3万6000円/以上スティレ ラティーノ、シャツ2万4000円/ボルゾネッラ

レザーベルトと同様、ダブルリングも細めでエレガント。リングベルト1万2000円/アドリアーノ メネゲッティ

レザーベルトと同様、ダブルリングも細めでエレガント。リングベルト1万2000円/アドリアーノ メネゲッティ

工場に保管されているレザーのストック。上質なパーツのみが厳選されている。

工場に保管されているレザーのストック。上質なパーツのみが厳選されている。

型押しレザーもあり。

型押しレザーもあり。

金型も多数。

金型も多数。

金型も多数。

金型も多数。

17歳のときにベルトなど革小物作りの工場に入り、職人歴20年の大ベテラン、モリスさん。まずは大判の革から端を直線に手裁断。

17歳のときにベルトなど革小物作りの工場に入り、職人歴20年の大ベテラン、モリスさん。まずは大判の革から端を直線に手裁断。

金型に沿って均等幅に革をカットする。

金型に沿って均等幅に革をカットする。

レザーに刻印をする機械。ベストな刻印具合になる温度は、230度くらいなのだとか。

レザーに刻印をする機械。ベストな刻印具合になる温度は、230度くらいなのだとか。

ベルトの幅によって刻印の金型をすべて付け替える。

ベルトの幅によって刻印の金型をすべて付け替える。

温度が温まるまでの間に、端切れで何度かテスト。

温度が温まるまでの間に、端切れで何度かテスト。

数分かけて、機械が温まっていく。

数分かけて、機械が温まっていく。

約230度になったら、いざ、本番の刻印!

約230度になったら、いざ、本番の刻印!

機械を押すスピードや押している時間も、熟練のコツが必要。

機械を押すスピードや押している時間も、熟練のコツが必要。

数秒押して機械を上げると、、、

数秒押して機械を上げると、、、

美しいブランドネームの刻印が完成!

美しいブランドネームの刻印が完成!

ベルトの両端は、少し削いで中央部が膨らむようにする。

ベルトの両端は、少し削いで中央部が膨らむようにする。

このように端だけを均等に削ぐのも技術が必要。

このように端だけを均等に削ぐのも技術が必要。

ロゴを削らないように、丁寧に削いでいく。

ロゴを削らないように、丁寧に削いでいく。

削いだ2枚の革を貼り合わせるスプレー。環境を意識し、水を主体とした糊を使っている。

削いだ2枚の革を貼り合わせるスプレー。環境を意識し、水を主体とした糊を使っている。

両面を丁寧に貼り合わせる。

両面を丁寧に貼り合わせる。

端から順に、、、

端から順に、、、

センターに向けてぴったり合わせるのがなかなか難しい。

センターに向けてぴったり合わせるのがなかなか難しい。

両端の無駄な部分をきれいにカット。

両端の無駄な部分をきれいにカット。

ほんの1〜2�oを曲がらないようにカットする。

ほんの1〜2�oを曲がらないようにカットする。

そうすると両端が薄くなり、中央部が膨らんだように美しい形になる。

そうすると両端が薄くなり、中央部が膨らんだように美しい形になる。

穴を開けるのは機械で行う。

穴を開けるのは機械で行う。

穴の間隔も、ベルトの種類により多様に金型がある。

穴の間隔も、ベルトの種類により多様に金型がある。

穴を開けた状態では、内側はナチュラルな革の色が見えている。

穴を開けた状態では、内側はナチュラルな革の色が見えている。

カットしたコバの部分もナチュラルな革の色が見えている。

カットしたコバの部分もナチュラルな革の色が見えている。

これを、丁寧にペイントして同色にしていく。

これを、丁寧にペイントして同色にしていく。

細かい部分まで色塗りをしたら、100度の機械にかけて乾燥させる。コバ塗り、乾燥の工程を全部で5回繰り返し、美しくムラのない色みが完成。

細かい部分まで色塗りをしたら、100度の機械にかけて乾燥させる。コバ塗り、乾燥の工程を全部で5回繰り返し、美しくムラのない色みが完成。

乾燥が終わったら、研磨してコバの艶出しを行う。

乾燥が終わったら、研磨してコバの艶出しを行う。

さらに革がハゲないよう、コバ塗りを繰り返す。

さらに革がハゲないよう、コバ塗りを繰り返す。

ローリングする機械にかけて素早くペイント。

ローリングする機械にかけて素早くペイント。

ベルトループの部分も、細幅の金型に切り替えて、本体と同じ工程でカット。

ベルトループの部分も、細幅の金型に切り替えて、本体と同じ工程でカット。

本体同様に糊付け。

本体同様に糊付け。

コバ塗りも同様に。

コバ塗りも同様に。

細いパーツほど塗りが難しいが、ベテランの手にかかれば問題なし。

細いパーツほど塗りが難しいが、ベテランの手にかかれば問題なし。

バックル用の穴の内側も、、、

バックル用の穴の内側も、、、

針の先に絵の具をつけて1つ1つ丁寧に塗っていく。

針の先に絵の具をつけて1つ1つ丁寧に塗っていく。

その他細かいパーツの穴の内側も、、、

その他細かいパーツの穴の内側も、、、

残すことなくすべて手作業で塗りを行う。

残すことなくすべて手作業で塗りを行う。

塗りあがり。穴の内側まで美しいこげ茶色に。

塗りあがり。穴の内側まで美しいこげ茶色に。

5回にわたりコバ塗を繰り返すと、深く艶のある濃色レザーに仕上がる。

5回にわたりコバ塗を繰り返すと、深く艶のある濃色レザーに仕上がる。

ベルトのバックルを通す部分。内側を少しだけ梳く。

ベルトのバックルを通す部分。内側を少しだけ梳く。

最後はミシンでステッチ。

最後はミシンでステッチ。

ループ部分のかなり細い革も細やかなステッチで縫い上げる。

ループ部分のかなり細い革も細やかなステッチで縫い上げる。

糸を留めるところは火で炙って固定。

糸を留めるところは火で炙って固定。

バックルをつける折り返しの部分に糊付け。

バックルをつける折り返しの部分に糊付け。

バックルを通して糸で留めていく。

バックルを通して糸で留めていく。

再び炙って糸を固定。

再び炙って糸を固定。

仕上げのループ部分の取り付けも、非常に細かな作業。

仕上げのループ部分の取り付けも、非常に細かな作業。

丁寧に長さを図りながら、、、

丁寧に長さを図りながら、、、

糸留めの位置もしっかりチェック。

糸留めの位置もしっかりチェック。

穴の位置を定めたら、、、

穴の位置を定めたら、、、

太い針で穴を開けて、、、

太い針で穴を開けて、、、

仕上げのアクセントステッチを入れる。

仕上げのアクセントステッチを入れる。

再び火で炙って糸留め。

再び火で炙って糸留め。

最後の糸留めは頑丈に!

最後の糸留めは頑丈に!

火で留める。

火で留める。

この糸留め部の穴の内側も、細やかな手作業で残すことなく塗りを施す。

この糸留め部の穴の内側も、細やかな手作業で残すことなく塗りを施す。

2025

VOL.345

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