やっとクルーズのコツが飲み込めてきた
翌朝、スッキリとした目覚め。揺れにも慣れたか、海が穏やかなのかは定かではありませんが、これなら酔い止めなしでもいい。でも、楽しみにしているルームサービスが全然、来ない。テレビをつけ、船の航行状況を確かめた後は2時間ドラマをボーッと眺めていました。シャワーを浴びていると受け取れないかもと思い、ひたすらテレビを見て待つ。8時にオーダーしているのに待てど暮らせどやってこず、9時前にレセプションに問い合わせると「今日から中国時間なので、まだ8時前なんです」とのこと。思わず「聞いてないよ〜」と心の中で突っ込みを入れたのでした。

電話の効果か、早めにやってきた朝食。コーヒーとデニッシュ、プレーンヨーグルトをオーダーしていました。デニッシュはパンオショコラがよかったのだけれど、パンオレザン。まあ、いいか。昨日、飲んだコーヒーがあまり好みではなかったのでホットミルクを頼んで、カフェオレに。パンやシリアルは選べるのだけど、朝に炭水化物をあまり取りたくないので、ゆで卵くらい選べるといいのになあ。せっかくだからベランダに出て、食しましょう。バスローブを引っかけて、寝癖もそのままに海を眺めながらとる朝食は贅沢の極み。
ここで昨夜のスパの予約時に「時差があるから気をつけてください」と言われたのを思い出しました。急いで時計を合わせ、よくよく見ると、航海の状況やアクティビティを知らせるデイリープログラムにも時差のことが書いてありました。反省。こうやって経験を積んでいくことが、クルーズの達人になる過程なのでしょう。日数のかかるクルーズは長い休みがとれる人が参加するという前提。となると必然、リタイアした人たちが多くなります。たしかに船内でスマートに過ごしているのは、高齢の方々。若い人たちもいるけれど、どちらかというとボク同様、どこか腰が引けている感じがするのも納得です。

ベランダから見える海の色がまた変わりました。群青色だったが黄色みを帯びたエメラルドグリーンに。南の海の様相。そんなことを考えているともう昼時。いわゆる西洋料理にも飽きがきていて、出汁のきいたものが食べたくなるのはやはりアジア的な志向でしょう。たしか有料のレストランの中に中華料理もあったはず、と「DIM SUM」へ。

海老ワンタン麺と生ビールを注文。のんびりした雰囲気で、ある程度注文がまとまった時点で他の客の分と一緒に作るのでしょう、結構待たされました。が、急ぐ旅でもないのでこちらも生ビールを傾けながらのんびりと待ちます。麺は黄色い縮れ系で、やや柔らかめ。味がややぼんやりしていたので、塩胡椒で整えましょう。ついでに酢を頼むと、黒酢がやってきて、これはうれしい。