装いに一家言を持っているファッション業界人たちが、自分らしさを深めてきた愛用品とは? ともに時間を共有し、歴史を刻んできたモノへの思い入れやエピソードを語ってもらった。
HERMES
エルメスのシェーヌ・ダンクル

「今では身体の一部のように一緒に歳を重ねて燻し銀に輝き始めた」
ベイクルーズ 上級取締役 和田 健さん
「昔から指輪が苦手で、数少ない男のアクセサリーとして愉しんできたのが時計とブレスレットです。ゴールドのものは主張が強すぎて抵抗があるので、シルバーばかり。これは20年くらい前、パリ出張の際に購入して以来、冬場でセーターに引っかかりそうな時に外すぐらい。ほぼ毎日着けていますので、磨かなくても変に黒ずむこともありませんし、傷や汚れも一切気にしません。Hモチーフのチェーンが連なる重厚感と手を動かした時に、コマ同士が当たる音も、心地良く耳に馴染みます」
※表示価格は税抜き
[MEN’S EX 2019年7・8月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)