昼と夜、異なるTPOで
七五三木社長は、装いをどう使い分けたか?


新型911の発表会は、朝・昼・夜と3回にわたって開催された。朝と昼は様々なメディアを招待するオープンな記者発表だったが、夜は雑誌編集長などVIPが参加する会で、舞台の雰囲気もよりラグジュアリーに演出。それに合わせ、七五三木氏の服装も昼と夜で変更していたのが印象的だった。
昼はビジネスの定番であるネイビー無地で無難に……と思いきや、実はこのスーツ、同系色でウインドウペーンが走る柄物。遠目にはわからないが、スポットライトが当たったときにうっすらと柄が浮かび上がり、「王道でありながら個性的」という911のイメージを表現していた。シャツは白地にピンクとブルーのチェックを配した柄。実はこちら、会場のスポットライトとリンクさせて選んだもの。場所と一体になりつつ、没個性にならない絶妙なバランスだ。
そして夜の会では、発表の後に参加者とのディナー会も予定。そんなフォーマル度の高いTPOに合わせ、スリーピーススーツとボウタイでエレガントなスタイリングを選んだ。スーツは昼よりも光沢感のある素材を選ぶことで、シックながら照明が当たったときにはキラリと輝くメリハリを意識しているあたりが上手い。フォーマルの定石にとらわれるとここに白無地シャツを合わせてしまいがちだが、あえてモード調のスモーキーな青シャツにニット素材のボウタイをコーディネートして、遊び心を表現したのが911の発表会ならではの装い戦略だ。
さて、七五三木氏ご本人も「大満足!」と振り返ったこちらのスタイリングだが、今回、MEN’S EX ONLINEでは、そんな”装い戦略”の舞台裏に密着。次ページからはその模様をお伝えしよう。