
デビュー当初は、5.2?ツインターボV12エンジンのみを搭載していたが、2017年に4?V8ツインターボを搭載したモデルがデビューし、日本にも昨年あたりから上陸している。実はこのエンジンは2013年にはじまったダイムラーとの提携を活かしたもの。

あのメルセデスAMG製で、最高出力510PS、最大トルクは675Nmを発揮する。8速オートマチックトランスミッションは、重量配分を最適化するため車体後方に配置するいわゆるトランスアクスルレイアウトを採用。プロペラシャフトはカーボン製となる。このあたりの設えはまさにスーパーカーのそれだ。
センターコンソールに5つ並ぶ丸いボタンの真ん中に配置されたエンジンスターターを押すとV8エンジンが目覚める。それほど威圧的ではない。AMG GTなどはドロドロとアメリカンな野太いV8サウンドを放つが、そこはDB11のキャラクターに合わせて紳士的にチューニングされているようだ。


試乗車はブルーとホワイト、2色のレザーを基調としたインテリアで、シートの中央やドア、センターコンソールの肘掛け部分に赤いラインが走っている。これもステッチなどではなく、ブルーのレザーをパンチングして穴をあけ、その下に赤いレザーを配した凝ったつくりだ。天井を見上げると、ルーフの内張りにまで白いステッチの入ったブルーのレザーが用いられている。さすがの造形美へのこだわりぶりだ。