
ライター・ツルハラ おっと、いい球が出ちゃいました。奥嶋プロが言うとおり7番ならいいけど、5番アイアンになるとヘッドがコンパクトすぎて、うまく打てる気がしません。こっちが萎縮しちゃいますね(笑)
奥嶋プロ 僕は今、自分でもミドルアイアンだけピンの「i500 アイアン」を使っています。「i500 アイアン」は中空構造になっていて、飛ぶし曲がりづらいモデルなんです。それと比べると「ブループリント」の5番アイアンは何段階も難しい。ほら、2つのモデルを横に並べると、同じ5番でもヘッドの大きさやソール幅が全然違います。


ライター・ツルハラ ひょえ?、こんなにも差があるとは! ピン独自の調査によると、いつもヘッドの芯でヒットできる上級者の約30%は、「ブループリント」のような小ぶりヘッドのアイアンのほうがブレづらく、結果的に狙ったところに球が集まるのだそうです。そういうデータを蓄積したうえで開発したモデルらしいですよ。それにヘッド重量を一般的なアイアンよりも重く、クラブ長を短くしていたりと、実は細かいこだわりが詰め込まれています。
奥嶋プロ なるほど?、トップレベルの技術と感性があれば、むしろ打ちやすいモデルなのでしょう。まさしく正真正銘の上級者向けフォージドアイアンです。スコアを向上したいアマチュアは、中途半端な気持ちで手を出しちゃいけません(笑)。
ライター・ツルハラ ピンの製品担当者に話を聞くと、この「ブループリント」はハンデ5以下のプレーヤー向けだとはっきりおっしゃっていました。見た目がカッコいいという理由だけでアマチュアが購入すると、コースで痛い目に遭いそうです。
奥嶋プロ 仮にアマチュアが使うとしたら、8番からPWまでを「ブループリント」、7番から上の番手を少しやさしい「i200 アイアン」にして使うといいと思いますよ。ピンのアイアンは番手ごとの単品オーダーができますから、こういったコンボセットが可能です。
ライター・ツルハラ ちなみに、「ブループリント」はニッチなニーズに応えたアイアンだけに価格が高め。単品で3万2000円(税別)です。でも、創立60周年を迎えたクラブメーカーの記念碑的なフォージドアイアンだと考えると、そんなに高くないのかも。腕に自信のある方は、ぜひ!
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奥嶋誠昭/おくしま・ともあき
JGTOツアープレーヤー資格を持ち、プロコーチとしても活躍中。横浜市都筑区にあるヒルトップ横浜クラブ内の「ノビテック・ゴルフスタジオ」でヘッドコーチを務め、弾道計測器フライトスコープ、3DモーションキャプチャーGEARSなどの最新機器を使ったレッスンをアマチュアにも展開中。
http://www.nobby-tech.co.jp/swinggear/
鶴原弘高/つるはら・ひろたか
雑誌やウェブで多くの記事を手掛けるゴルフ専業のライター。もちろん自身も大のゴルフ好きで、最新ギアも大好き。オフィシャルハンデは7。ゴルフギア情報を発信する会員制サイト「3up CLUB」のキャスターも務めている。
https://3up.club
文/鶴原弘高