【男のひとり旅】うどん、ラーメン、またうどん。福岡のうまいもんを食いまくる

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夜は居酒屋巡りが楽しい

角打ち
角打ちは北九州の発祥の文化と言われている

そういえば、夜の福岡についてあまり紹介していなかった。この連載、基本はひとり旅だが、在福の友人につき合ってもらうことにした。前述のように屋台がイマイチとなってしまったが、北九州発祥とも言われる角打ちをはじめ、居酒屋ホッピングはますます盛んになっている様子。いくつかまわろうと、まずは地元の人に人気の大名にある「岩瀬串店」へ、と思ったらたまたま定休日だった。悔しい。

岩瀬串店
次回はカリカリの鶏皮を食べようと心に誓う

でも、すぐに次の候補が出てくるのがこのエリアのいいところ。「こば酒店」で軽く1〜2杯、角打ちを。と思ったが、ちょうどいい時間帯で満員。あらら……。向かい側にある「とりかわ粋恭」もよさそうだ。ご存知のかたも多いだろうが、福岡の鶏皮は串に刺して脂がほとんど抜けるくらいまでカリカリにしたもの。スナック感覚で食べられ、ひとりで20〜30本もいってしまう悪魔的なツマミだ。これがビールや焼酎に合わないわけがない。同行の友人が鶏皮はやや苦手というので、今回はパス。しかし、次回の楽しみが増えたとひとりほくそ笑む。

唄う稲穂
日本酒の揃えもいい、使える居酒屋

抜かりのない友人がこんなこともあろうかと予約していてくれた「唄う稲穂」に向かう。料理のうまい居酒屋で、居心地がいい。焼酎天国の九州にもかかわらず、たしか日本酒の揃えがよかったはず。

ハムカツとヤングコーンの天ぷら
ハムカツにヤングコーンの天ぷら。ビールがすすむ、すすむ
甘辛く煮た牛肉をトッピングした肉うどん
甘辛く煮た肉がたまらない肉うどんも博多のソウルフード

懐かしい話、今の話をしているとあっという間の数時間で、メニューの撮影も忘れ、記憶もあやふや。面目ない。あれだけ麺を食いまくってきたが、やはり〆はうどんだ。今回はちょっとだけ趣向を変えて肉うどん。甘辛く煮た牛肉をトッピングした、これも北部九州の味。

今回の旅では赤坂、警固、大名、薬院、今泉といったエリアがおもしろかった。カロリー消費のため徒歩でぐるぐると巡ったが大した距離じゃない。ノドが乾いて、むしろビールがうまい。ファッション好きが楽しめるセレクトショップがあったり、行列のできるお洒落カフェがあったりする中、老若男女が集う角打ちや串焼きの店もある。ひとり旅でもふらりと立ち寄れるバーも多そうだ。しばらくは、この辺りを攻めようと心に決めた。

次回からのボクの福岡への旅のパターンは、まず空港から地下鉄で「オリエンタルホテル福岡 博多ステーション」へと向かい、荷物を置く。その後、地下鉄やバスを使ってこの辺りへと繰り出す。買い物したり、軽く酒を引っかける……なんてことを考えていると、なぜだかヒザの上には紙袋が。どうやらデニムが入っているらしい。18万円もするコードバンの某名靴はノリで買わないように明日まで返事を延ばした。明日は、午後早めに帰京する。ランチに寿司屋に行けるかどうか。夜のバスに揺られながらそんなことを考えていると、博多駅に到着した。

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取材・文/藤村 岳

2025

VOL.345

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