バスに乗って2軒目の「うろん」

ちょうどよいことにここはバスセンター。博多駅からそのままバスに乗って山王一丁目のバス停で下車。先述した「かろのうろん」へと向かう。”かどのうどん”という意味で、ここもうどんの名店。比較のため、取材のためごぼう天うどんを頼む。
残念ながら店内は撮影禁止。強い出汁の香りが店中に漂う。しばし待ち、うどんがやってくる。テーブルの上にはネギの山盛りがどんぶりに。おばちゃんに「好きなだ
けかけてね」と言われる。麺は先ほどと比べると平べったい。柔らかいながらもちゃんとコシがある。ごぼう天は細切りにしたものをかき揚げに。「同じごぼう天うどんでもこんなに違うのか」と驚く。撮影禁止というとやや偏屈な印象があるかもしれないが、おばちゃんがとにかく優しい。汗ばむ日だったのでしょっちゅう水を継ぎ足してくれたり、ティッシュくれたり、荷物をイスに置かせてくれたり、とちゃんと目を配っている。普段は行列するのだが、たまたま空いててラッキーだった。
しかし、部活帰りの高校生でもあるまいし、うどんのはしごなんてものをメタボ予備軍のいい大人がやっていいのか。ひとり旅じゃなきゃムリだ。こんな酔狂についてきてくれる人なんてめったにいない。他にもうどんの名店はいろいろある。「葉隠れうどん」とか「うどん平」とか。次回はそこもまわろう。これで終わらないのが麺食い道中。次はラーメン。