キドニーグリル4割増の超巨大化で、ド迫力のルックスになったBMW新型7シリーズ

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まずは20インチランフラットタイヤを履いた750Li xDriveで試乗へと繰り出した。80psもの最高出力アップとなったV8ツインターボによる加速は、当然ながら十二分に強力だ。とはいえスーパーカーのそれのように決してスリリングな類の速さではない。重厚ながらノリの良い加速だ。静粛性が高められており、遠くで心地のいいV8サウンドが響いていた。

オプションのインテグラル・アクティヴ・ステアリングとエグゼクティヴ・ドライブ・プロという最新シャシーテクノロジーのおかげで、まるで5シリーズ以下サイズのサルーンであるかのように操れる。カーボンを取り込んだ軽量かつ強靭な”ハイブリッドボディ”の賜物でもあった。

ベースとなったポルトガルはアルガルヴェのリゾートホテルに戻ると、今回のマイチェンで注目のグレードであるPHV(プラグインハイブリッド)の745Le xDriveが待っていた。ストレート6エンジンを改良し、よりハイボルテージなバッテリーを組み合わせたことで、電動走行可能距離と総合パフォーマンスのいずれもが大幅に向上したという。

BMW新型7シリーズのPHV
新しいトピックスはPHVモデルの追加。直6エンジンにモーターを組み合わせ、ドイツ仕様ではシステム合計394PS、電気の力だけで50?58kmの走行が可能とアナウンスされた。

満充電で最大58キロまでフルEVとして使える。話八割としても半径20キロ程度以内の移動ならEVのまま賄えるという計算。行き先に充電器があればさらにEVでの行動範囲も広がる。

BMW新型7シリーズのエンジン
エンジンはV12、V8、直6と3種類用意される。これまでの慣例からいってほぼ全ての選択肢が日本でも発売される見込みだ。

直6エンジンと電気モーターを併せたシステム馬力は394hp(スポーツモード時)で、V8を積んだ従来型750グレードに相当する性能だ。スポーツモードでは加速時に若干ショックもあったが、力強さは確かに十二分だった。間違いなく7シリーズの販売主力グレードは今後、745eになるだろう。



文/西川 淳 写真/BMWジャパン 編集/iconic 

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