
初期型の発売から50周年の節目に当たる2017年に惜しまれつつも生産を終了したホンダの「モンキー」。だが、翌2018年には排気量を従来の50ccから125ccにアップし、車体サイズも大きくなった「モンキー125」が発売された。サイズアップしても50ccの頃のイメージを継承したデザインで人気を博しており、このほど新色の追加も発表された。そんな「モンキー125」を街中から田舎道、サーキットまで乗り回し、その魅力を体感してきたので、実走レビューをお伝えしよう。
カスタムの必要がない完成度の車体
新しくなった「モンキー125」の特徴は、排気量と車体が大きくなったこと。125cc化されたことで車両の区分は原付一種から原付二種に。クルマの免許だけでは運転できなくなったが、逆に原付一種だけに課せられる30km/hの制限速度や交差点での2段階右折は必要ないので、バイクの免許を持っている人はより自由に走り回ることが可能になった。また、大きくなっても、どこから見ても「モンキー」とわかる愛らしいスタイルはそのままなので、古くからのファンも安心してほしい。

車体はただ単に大きくなったのではなく、各部の装備も充実している。ホイールは従来の8インチから12インチとなり、前後ブレーキはディスクに。フロントフォークも倒立式となりサスペンション性能もアップ。ライト類は全てLEDとなり、メーターも速度計と回転計が一体となったデジタルメーターを装備している。