一流のビジネスマンになるためには、筋トレ以外に普段から細胞レベルのケアが必要。そこで、男性美容研究家の藤村岳さんが現代の男性がすべきケアを解説する。
今月のテーマ
【毛穴ケア】詰まりや黒ずみを一掃する

1.正常な毛穴…肌のキメが整っており毛穴が目立たない2.開き毛穴…ぽっかり穴が空いているように開いている3.黒ずみ毛穴…イチゴの表面のようにポツポツと黒ずんでいる4.角栓毛穴…皮脂がたまり毛穴が押し広げられている5.たるみ毛穴…毛穴の形が雫のように下垂して広がっている

教えてくれる人
藤村 岳さん
男性美容研究家。独自の理論で男性美容の在り方を提唱し、TV出演や講演、雑誌での執筆、All Aboutではメンズコスメのガイドも務める。ドクターにも積極的に取材をし、男性更年期など健康分野にも造詣が深い。著書は『一流の男はなぜ爪を手入れするのか』(宝島社刊)等がある。
脂ぎった印象を回避し、肌のくすみさえ晴れる
肌を触るとなんだかザラザラすると思ったら、それは古い角質が垢となって剥がれず、毛穴を覆って詰まっているのかも。「鼻周りや額など皮脂分泌が活発なところは特に起きやすい。毛穴が黒くなっていたら詰まっている角栓の先が酸化している証拠です」と藤村さんは指摘する。
また「毛穴の詰まりに雑菌が入ればニキビに。さらに毛穴の開きを放置しておくとすり鉢状に深くなり、そして加齢が進むとそこからたるみ毛穴、帯状毛穴へと変化するのです」と。たかが毛穴と侮るなかれ、脂ぎった見た目の悪さだけではなく、老化とも密接に関係しているのだ。
そこで普段の洗顔を毛穴ケアができるものにスイッチするのがいい。「シーラボのこれは濃密な泡で包み込みます。温感タイプだからしばらくパックとしておくと気持ちいいですよ。
また、ルナソルは毛穴が気になる部分にマッサージしながら優しくゆっくりなじませるのがコツ。皮脂だけではなく、絡み合ったたんぱく質にも働きかけてくれるんです」。どちらも簡単なのでミドルエイジの男性でも使いこなせるはずだ。
以前、鼻にシートを貼って無理に剥がすのが流行ったが、あれは刺激が強すぎてNGだそう。スクラブを毎日、使うのも同様の理由で避けた方がいい。「ヒゲを剃る部分は余分な角質が取れるので毛穴ケアは控えてもOK」とのこと。それでもザラつくならクリニークのスクラッフィング(拭き取り)ローションをコットンに取って、軽く拭き取るとさっぱりとする。
「ついゴシゴシこすりたくなりますが、そうすると肌は刺激から守ろうと皮脂を過剰に分泌させ、角質を厚くしようとします。それでは負のスパイラル。優しく取り除くほうが近道なんです」。
凹凸の少ない肌は光がきれいに反射し、影も少なくなる。顔色が悪いなと思ったら、毛穴ケアをするというのもひとつの手だ。