英国的なジャケットをオーダー
今回、齋藤さんと親交の深い、ブリフトアッシュ代表の長谷川裕也さんが、さっそくオーダーメイドを行うというので彼に同行。今回は英国的な紳士服の最新事情や魅力を、二人の会話から探ってみることに。
齋藤「僕も含め、業界の人は、長谷川さんはロックな人という印象を持っていますよ」
長谷川「そうかも。僕、古着やモードなどちょっと変わったものが好きなので(笑)」
そんな会話からはじまったオーダーメイド。今回は長谷川さんの個性を生かしつつ、英国的なジャケットをパターンオーダーするという。齋藤服飾研究所のパターンオーダーは採寸や縫製指示が非常に細かく一般的なパターンオーダー以上にパーソナルな仕上がりができるそうだ。

齋藤「英国的なものは自分で、どんな風にヒネりを加えるかが重要ですよね。仕立てて終わりじゃなくて、出来上がったものを着て、どうなりたいかが肝心。今回の一着はここぞとキメるときに着ますか? それとも着倒したい?」
長谷川「着倒したいです。古くなってもカッコいいような趣のあるものがいいな。ボロボロのジーンズにも合わせられて、ロックンローラーの私服みたいなものになれば、うれしいです。チェルシーブーツやモッズぽいスキニーなパンツも合わせてみたい。最近あまりロックな格好をしていないもので」
完成イメージを上手に聞き取ると同時に、ディテールについても話を交えながら、採寸に入る齋藤さん。キックボクシング経験がある長谷川さんは、時折、ベンチプレスでハードに身体を鍛えていて、齋藤さんの見立てでは、なで肩で背中が広くヨーロッパの人に近い体型だという。