きちんと見える「ニットジャケットの縫製技術」も超進化!

仕事にも休日にも着られて、さらに快適でリラックスした着心地と肌触りを堪能したい方には、ニットジャケットという手段もアリだ。最近はニットジャケットといってもさまざまで、とくにハイゲージできちんとテーラードのラペルをつけたニットジャケットは、袖つけだったり裾のカーブだったりもドレスジャケットさながら。ドレスコードの規定がさほど厳しくない会社なら、こうしたドレッシーなニットジャケットは、紺無地であれば紺ジャケの代用として仕事でも十分通用したりする。今季の再注目は、ラルディーニが発表した「LIKNIT」。「LIKE KNIT」(ニットのような)を縮めた造語で、素材はニット編みであるが、これをダブルフェイスにしてテーラードジャケットのように縫製し、立体感もあって、遠目にはもはや普通のウールジャケットと何ら変わらない雰囲気を醸し出す。 またジャケットではないが、休日の部屋着や、ビジネスクラスの機内着として着ても恥ずかしくない、快適で高級感あるセットアップも多くのニットブランドやアンダーウェアブランドから登場したのも印象的だった。こうしたニットのラグジュアリーセットアップ、一つ持っておくと、機内でも「リラックスしつつ、だらしなく見えない」過ごし方が出来そうだ。
「きちんと見える」ニット素材もこんなに進化!(写真3枚)
あると便利! きちんと見える「ラグジュアリーセットアップ」

たとえば海外出張などで長距離戦の飛行機に乗る時、ビジネスクラスのフラットシートで快眠したい時、エコノミーだからこそノンストレスでリラックスしたい時、ホテルの中ではとにかくリラックスして過ごしたい時……そんなシーンでは、もうジャケット型にはこだわらず、着心地快適なジャージーセットアップという手もある。しかしここでビジネスエグゼクティブの品格を保つなら、素材使いに気を付けたい。いかにもスポーティーなシャカシャカ素材よりも、ラグジュアリーブランドが作るラグジュアリー素材のものなら、同じスポーティなセットアップでも見た目の印象は格段に変わる。カシミヤ100%ももちろんいいが、それはそれでお値段もなかなか。そんな中、「デレク ローズ」のマイクロモダール混セットアップはとてもいいバランスだった。肌に吸い付くような極上の気持ちよさがありながら、適度な艶感となめらかさ、とろみがあって見た目も非常に上品。こうしたラグジュアリーセットアップ、1着持っておけると、出張時の機内やホテルなどでも見られ方、扱われ方が変わると思う。
「きちんと見える」ラグジュアリーセットアップもこんなに進化!(写真4枚)
取材・撮影・文/平澤香苗(MEN’S EX ONLINE)
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