格と抜けの二重奏。
フェンディのピーカブー Xライト

フェンディのアイコンバッグ、「ピーカブー」誕生10周年に登場した新モデル。フィット（写真左：縦40×横36×マチ8cm）とレギュラー（写真右：縦40×横41×マチ17.5cm）の2サイズ展開。

極上シボ革が生む魅惑の風合いは健在

長きに亘りブランドの象徴であり続ける、「セレリア」シリーズの最高級カーフ。その品格は今作でも健在だ。中央のフックで口を閉じれば、端正な面持ちに。ジャケパンスタイルは勿論のこと、カジュアルな休日にもキマる、最高級鞄だ。

傑作鞄の最新に時代の本質を学ぶ

フェンディの「ピーカブー」といえば、クラシックなフォルムと、バッグの口を開けることで、チラりと内装を見せられる意匠でお馴染み。極上の革を用いた重厚感と、遊び心のギャップが特徴の傑作だ。

今回は、新たに登場したピーカブーの最新モデル「ピーカブー エックスライト フォー メン」に注目したい。これまで内装を2室に分けていた中間のバーとフレームを取り除き、軽さと柔らかさを格段にアップした今作。フツウに持つだけで、くったりとしたこなれ感のあるシルエットになり、今どきな肩の力が抜けた軽快さと、極上のシボ革のエレガンスが同居する。

守るべき品格を大切にしつつも、昨今加速する、軽やかな装いの流れに寄り添った鞄だ。傑作誕生10周年目に誕生した新作が、今日的な愉しい鞄の持ち方を教えてくれた。

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