綿谷画伯が描く!「今、着たい大人フレンチアイビー」とは?

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Paris Trad4

着慣れたトラッドを今流に着こなす鍵に

最後はパリのクリニャンクール蚤の市で実際にいるような男性をモデルにした。ダッフルコートも、フレンチアイビーの代表的なアウターの一つ。それを実際の蚤の市の男性などは、2サイズオーバーぐらいのサイズ感で着こなしている。その男性にとっては、何気なく大きめのサイズを着ているのだろうが、そのざっくりとして男らしいサイズ感が、ぐっと大人の雰囲気を醸し出す。ニットはイタリア人のようないかにも上質な高級素材というわけでなく、多少毛玉があろうがそれが味、という様子でシェットランドセーターをインナーに。そこに太畝コーデュロイパンツを合わせるのが、トラッドを好むよりリアルなフランス人男性の装いだ。読者諸兄がこのスタイルを取り入れるなら、シャルベのシャツにエルメスのスカーフをひと巻きして、フレンチらしさと上品さを増した着こなしを勧めたい。

アメリカから輸入されたトラッドスタイルは、フランスの地で独自の進化を遂げた。パリの都会的で洒落た街の景色に似合うように、パリジャンたちによって自由に着こなされ、よりシックで大人らしい装いへと変化していったのだ。様々な国のクラシックをミックスする”混サバ”な服装が注目される今、米仏混交のフレンチアイビーは改めて注目したいスタイル。折り目正しさと小粋さを兼ね備えた装いゆえ、年齢を重ねた大人にこそ着こなしてほしい。定番アイテムを新鮮な気分で着たい方は是非ご注目あれ。



※表示価格は税抜き
[MEN’S EX 2019年2月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)

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