トコトン気楽な作りも堪らない

足当たり柔らかなアンライニング
アッパーは英国チャールズ・F・ステッド社製のスエード。ライニングのない一枚革仕立てがデザートブーツの特徴で、非常に柔らかで軽快な履き心地を叶えている。

素朴さが魅力のステッチダウン製法
アッパーとソールを外側で一度に縫い合わせるステッチダウン製法もデザートブーツのアイコン。軽く屈曲性に優れた靴になるのが特徴で、見た目に朴訥とした印象となる。
トラッド回帰な潮流にピタリとハマるこの表情
大人のチャッカブーツと聞いて想像するのは、本格靴たちだろう。しかし本誌が今回、真っ先に提案したいのはクラークス オリジナルズのデザートブーツだ。突飛に感じるかもしれないが、これにはもちろん、きちんとした理由がある。
ここ数年かけて盛り上がりを見せているクラシック回帰の大潮流だが、昨今は一歩進んで、”トラッド回帰”というべき様相を呈している。ダッフルコートやガンクラブチェックのジャケット、ゆとりのあるコーデュロイパンツなどが注目されているのは、すべてその流れに依拠するものだ。とくれば、足元もドレス靴的定番よりトラッド色の濃いデザートブーツが新鮮、となるわけである。
ぽっこりと丸いトウにクレープソール&ステッチダウン製法という素朴で寛いだ佇まいは、きちんとした大人の休日服に洒脱な”ヌケ”を加える絶好のスパイス。上のモデルカットのように、クリース入りのスラックスと合わせてメリハリをつけるのがオススメだ。上のように服飾業界からも”気になる”との声多数。最旬を先取るなら今だ。
※表示価格は税抜き
[MEN’S EX 2019年2月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)