エグゼクティブな男たちの”勝負靴”と”ゲンカツ小物”
Q.平成最後の新年を、ともに迎えたいモノは何ですか?
元号が変わるという大きな節目は、自らを見つめ直す良い機会だ。これから先、何にこだわり、何を捨て、何を目指して生きてゆくのか。靴と小物選びに対する想いから、新たに進むべき道を紐解く。

松屋 取締役常務執行役員
古屋毅彦さん
昭和48年生まれ。学習院大学卒業後、銀行に就職。その後アメリカの大学院を経て、松屋に入社。2013年に行われた銀座店リニューアルの際には、渡米で得た経験と知識が生かされた。
「必要かどうかよりも持っていたいものであることを大事にしていきたいですね」
平成は、物への考え方もトレンドも一様ではなく、多様化した時代だったと古屋さんは語る。
「絶対的な答えがない、賛否両論が常にある時代の中で、物への執着を否定する向きもあります。しかし、世の中が多様化するからこそ、指針を持つことは大切だと思います」
古屋さんにとって、使い込まれた誂え品の財布やコイン&カードケースが、その指針となる存在だ。