池田 それはM.E.の功績ですよ。落合正勝さんが創刊当初に「クラシコイタリア」という言葉を紹介して、それが火付け役になりましたよね。中でもマリネッラなどは、ナポリの小さな個店から国際的ブランドへ飛躍しました。個人的にも親しくしていたので、感慨深かったですね。
青柳 マリネッラは締め心地が独特。ヒラッとした感じがクセになります。
吉田 ’90年代中盤以降になってくると、我々の買い付けの場もイタリアへ徐々にシフトしていきました。トラモンターノやムンガイ、サントーニ、いずれもビームスと縁のあるブランドです。アット ヴァンヌッチは今季から取り扱い始めましたね。
青柳 サントーニは、イタリア靴の魅力ってこういうものだ、ということを教えてくれた存在ですね。スラリとして色気があって、万人にわかる高級感があって…。