SNEAKERS
スニーカーの格を上げる華麗なる異素材コンビ
ラクさがラグジュアリーとエルメスが言い出した
昨今一大ジャンルをなす「ラグジュアリースニーカー」だが、これの登場も平成。おそらく、’98年にエルメスが発表したスニーカーが端緒だろう。手仕事が感じられるそのデザインを手掛けたのは、シューズデザイナーのピエール・アルディ氏。彼は’90年にエルメスのメンズ/レディスシューズのクリエイティブ・ディレクターへ就任し、今なおその職務を務める。
最新作の1つ、左の「スタジアム」は、ネオプレーンを用いた機能的なモデル。右の「スターター」は、軽やかなメッシュが印象的だ。上質なレザーとのコンビデザインに、独特の気品が滲む。

左:伸縮性に優れるトワル・テクニック素材(ネオプレーン)をアッパーに用い、上質なカーフと組み合わせた「スタジアム」。モダンさが冴える一足だ。
右:メッシュ地とシェーヴル・ベロア(山羊革スエード)を組み合わせた「スターター」は、さりげなくメゾンの頭文字で主張。