大人こそ”心に響く色”を素直に着るべきだ
色の利いた服は成熟した大人のほうが見映えがする。なのに成熟するにつれ、無難へと流れていないだろうか。職人の手仕事を駆使して仕立てられるエトロの上級スーツコレクション「サルトリア・フェリーチェ」の一着は、そんな大人のお洒落心を鮮やかに呼び覚ましてくれる。色はエンジのようで、よく見るとブラウンやサックス、朱色が入り交じった奥深い柄色とわかる。これぞ”心に響く”美色である。

胴裏には、エキゾチックなペイズリー柄のシルク地を用いている。端正な仕立てのスーツシルエットとの対比に、洒脱な遊び心が滲む。
※表示価格は税抜き
[MEN’S EX 2018年10月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)