
金森 あと外回りの多い職種の場合、鞄が自立するかどうかも大事だと思うのですが……。
森岡 だから底鋲があるかないかをポイントに鞄選びをされる方は多いようですね。得意先で商談や打ち合わせをするときなど、鞄は椅子ではなく、足元に置くのがマナーですから。
吉田 底鋲がなくとも、グレンロイヤルのようにハリのあるレザーを用いてカッチリ仕立てたものならちゃんと自立しますよね。
金森 ポーターの新作ブリーフもよくできてるなぁ。軽いナイロン製なのにちゃんと立つ!
吉田 ジャケパン派には嬉しい。
森岡 ジャケパンと限定しないほうがいいかもしれませんね。印象を柔らかに見せたいときは、スーツにあえてナイロン鞄という選択も十分ありですから。
金森 逆にジャケパンだから、かっちりした総革の薄マチ鞄で引き締めるというのもいいでしょう。
吉田 なるほど。そういう柔軟な発想も、今らしいビジネススタイルを築く鍵なんでしょうね。