基本のプレーンノットも、ディンプルの入れ方や結び目のアレンジで様々なニュアンスを加味できる……というのは周知のとおり。そこで一歩進んで、タイのキャラクターに合わせて結び方を使い分けてみよう。これでVゾーンのお洒落がよりいっそう深まるはずだ。

今や珍しい9.5cmのクラシック幅に別注した一本。太幅の存在感を活かしつつ、古めかしく見えないようメリハリをつけて結びたい。1万8000円/ステファノ ビジ(ラガゼッタ 1987 青山店)


大剣にひとつ窪みを作るのが普通だが、これを2つにするのがWディンプル。普通幅のタイだと窪みが浅くなりバランスがとりにくいが、太幅ならちょうどいい深さに。華やかでグラマラスな印象になる結び方だ。ディンプルを入れる際、大剣を2回谷折りして指で押さえ、そのまま締め上げるのがポイント。
スーツ14万円/リングヂャケット(リングヂャケットマイスター 青山店) シャツ7000円〈オーダー価格〉/麻布テーラー(麻布テーラープレスルーム)