風合いを生かして”世界最高クラス”を旬のコロニアル顔に。

本頁の3着は、すべて高度な手縫い技術による日本縫製。従来はチフォネリのみ可能だったが、この春3ブランドに拡大された。普通、海外一流ブランドの仮縫い付きオーダーは完成まで多くの時間を要するが、ぐっと短納期でお洒落を楽しめるようになった。

1 Henry poole
ヘンリープールのダブルブレステッドブレザー
ブレザー 27万円〜
仮縫い付きオーダー価格、納期3ヶ月〜
格上感漂うブラウンブレザー
ブレザー人気再燃の今、周囲に差をつけるならあえてこんなコロニアルカラーで仕立てるのも面白い。サヴィル・ロウ最古のテーラーとして名を馳せるだけあり、じつに格調高い仕上がりで、本格フレスコ特有のハリも自信漲る男を演出する。それでいて堅苦しいイメージが薄いのは、やはりこの柔らかな茶の効果。ウエストのシェイプが効いたシルエットもモダンな色気を添える。ちなみに合わせたベージュパンツも同じフレスコを使用。
2 Rubinacci
ルビナッチの3ピーススーツ
3ピーススーツ 54万円〜
仮縫い付きオーダー価格、納期3ヶ月〜
旬カラーを受け止めるナポリの粋
モスグリーンは旬のコロニアルを表現するのに好適だが、生地のセレクト次第ではファンシーになりすぎることも。その点こちらは本格フレスコならではのマットな色調やクリスピーな風合いが効き、男らしく堂々とした佇まいに。ワイドラペルや優美な肩といったルビナッチらしいデザインとも非常にマッチしている。サイジングも快適な着用感をもたらすナポリ仕立てをベースに、程よくゆとりのあるもの。普段正統派の装いを好む人にこそおすすめである。
3 Cifonelli
チフォネリのサファリスーツ
スーツ 38万円〜
仮縫い付きオーダー価格、納期3ヶ月〜
仏のエスプリ香るデザイン
1890年に創業したパリの名門ビスポークテーラー、チフォネリ。ハーディミニスのフレスコ生地を使用したこちらは、フランスの洒落者や芸術家が愛したトラベルスーツのデザインをベースにしており、現社長である4代目のロレンツォ・チフォネリ氏自身も好むスタイル。チフォネリショルダーと呼ばれる柔らかな肩のラインといい、アクセント効果を発揮する手縫いステッチといい、フランスの最高クラススーツに相応しい余裕とエレガンスが随所から香る。
掲載商品のお問い合わせ先
伊勢丹新宿店 TEL:03-3352-1111(大代表)
[MEN’S EX 2018年4月号の記事を再構成]
撮影/渡辺修身〈人物〉、若林武志〈静物〉 スタイリング/四方章敬 ヘアメイク/勝間亮平(マスキュラン) 文/吉田 巌(十万馬力)、磯村真介(100miler)