旬のピークトラペルスーツ&ジャケット”買い”の6選
ここでは買いのピークトアイテムとともに、タイドアップの具体例を紹介。色を使いすぎず男らしくまとめるのが、英国クラシック調にまとめるコツだ。

シックに徹するのがコーディネートのコツ
1: TAGLIATORE(タリアトーレ) ブリティッシュテイストで落ち着かせた艶やかなイタリアンスーツが今季的 イタリアンテーラードをベースに、ピークトラペルや構築的な胸周り、先細りの袖でボディコンシャスな色気を宿したモデル「ヴェスビオ」。そこへチェンジポケットや、ドライタッチでブラウンがかったチャコールグレー生地で英国気分もプラス。英伊のテイストミックスは、着るだけで旬を体現できる。 スーツ11万円/タリアトーレ、シャツ2万8000円/バグッタ(以上トレメッツォ) タイ1万6000円/ステファノ ビジ(バインド ピーアール) チーフ〈スタイリスト私物〉
2: GABRIELE PASINI(ガブリエレ パジーニ) 英国トラッドな生地をまとったグラマラスなアイコンスーツ シングルピークトジャケット×ダブルジレという、ブランドを象徴するグラマラスなスタイルに乗せたのは、英国がテーマの今季らしいグレーのウインドウペーン。トラディショナルな服地使いでピークトラペルをエレガントに昇華させた3ピースはまさに旬。ジレなしでも着られて汎用性も高い。 スーツ19万2000円/ガブリエレ パジーニ、シャツ5万3000円/フライ(以上ストラスブルゴ)タイ2万5000円/ タイ ユア タイ(タイ ユア タイ青山) チーフ〈スタイリスト私物〉
3: CAMOSHITA UNITED ARROWS(カモシタ ユナイテッドアローズ) ビジネスにも遊びにも使えるオーソドックスなネイビーソリッド 上品な艶めきとしなやかさを持つウールナイロンを使用した、チェンジポケット付きのピークトラペルスーツ。軽快に着用できる仕立てに加えて、ピークトラペルが胸周りのアクセントとなり、ビジネスユースから遊び着まで活躍する。 スーツ10万円/カモシタユナイテッドアローズ、シャツ2万4000円/ソブリン(以上ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店) タイ1万6000円/ホリデー&ブラウン(ユナイテッドアローズ 有楽町店) チーフ〈スタイリスト私物〉

タイは英国ヴィテージテイストが今季的
4: DESIGNWORKS(デザインワークス) タイドアップからニットインまで対応、大人に似合うコーデュロイジャケット ストレッチが利いた肉厚コーデュロイを使用し、芯地や肩パッドを省いて着心地よく仕上げたシングルピークトジャケット。毛足が長めで艶もあるコーデュロイのため、オン・オフ兼用しやすくなっている点が魅力だ。 ジャケット4万7000円/デザインワークス(デザインワークス ドゥ・コート銀座店) シャツ1万8000円/ジャンジ、パンツ2万6000円/ジェルマーノ(以上バインド ピーアール) タイ1万3000円/ソッツィ(ブライスランズ&コー) チーフ〈スタイリスト私物〉
5: SARTITUDE(サルティテュード) クラシックとモダンの融合が絶妙、ナポリ発の新進気鋭ブランド 肩パッドや芯地を省いたナポリ伝統の軽量仕立てに、ツイーディなチェック生地や大きく膨らんだ迫力のワイドピークトラペルといったクラシックな要素を搭載。モダンなスリムシルエットとあいまって、スタイリッシュな魅力を醸し出している。 ジャケット7万円/サルティテュード(カヴァレリア) シャツ3万円/バグッタ(トレメッツォ) タイ1万6000円/ステファノ ビジ(バインド ピーアール) パンツ3万9000円/PT01(PTJAPAN) チーフ〈スタイリスト私物〉
6: LANVIN COLLECTION(ランバン コレクション) バイアスの切り替えが好アクセント、控えめで着こなしやすいセミピークト 若干細めなセミピークトラペルが優しい印象の一着。地色に走るかすれたような手描き風ストライプと肩周りやポケットに入るバイアス使いの生地が特徴的だ。共地のパンツも展開しているので、スーツとしても購入可能。 ジャケット12万円/ランバン コレクション(ジョイックスコーポレーション) シャツ2万8000円/バグッタ(トレメッツォ) タイ2万8000円/ブライスランズ(ブライスランズ&コー) パンツ3万9000円/PT01(PT JAPAN) チーフ〈スタイリスト私物〉
中村達也さんprofile
ビームス クリエイティブ ディレクター。1963年生まれ。「ビームスF」「ブリッラ ペル イル グスト」といったドレス部門を統括。トレンドを丹念に分析し、論理的でわかりやすく解説する手腕は服飾業界随一。本誌でもご意見番的存在。中村さんの公式サイトでは、大人気ブログ「ELEMENTS OF STYLE」をはじめ、各種SNSの投稿などを一挙公開している。https://tatsuyanakamura.amebaownd.com
【BEAMS中村達也の今、買いのアイテム】
[MEN’S EX 2017年10月号の記事を再構成]
撮影/島本一男 スタイリング/四方章敬 文/間中美希子