待望の新作ウォッチと人気の定番モデルは、バーゼルではなくピッティ・ウォモで発表

——今年から、ロックマンはバーゼル・ワールドへの出展を取りやめました。一方、以前から出展していた、フィレンツェのメンズ・ファションの一大エキシビション、ピッティ・イマジネ・ウォモには継続して参加。その理由は?
「バーゼル・ワールドの出展コストの高騰が話題になっていましたが、それだけでなく、バーゼルでは、スイス・ブランドを重視する傾向が強いのです。我々が創り出しているのは、100%イタリアンな、アート志向で、人生を楽しむための時計であって、スイス・ウォッチとは全く性格の異なるものです。我々のスタンスを伝えるには、ピッティがふさわしい。これからは、展示会のみに依存する時代ではなくなっていくと考えています。今後は、このエルバ島に世界各地から時計ジャーナリストを招き、我々のモデルのインスピレーションとなっている、この島の素晴らしい自然や、リラックスできる環境とともに、ロックマンの時計を紹介していきたいですね」

——今年、ピッティで発表された新作、そしてイタリアを代表するモーターサイクル・ブランドであるドゥカティとのコラボについて教えてください。
「新作の『トレミラ』は、イタリア語で”3000″の意味です。西暦3000年になっても愛されている時計をイメージしたネーミングです。このモデルは、2006年に発表して人気を博し、復活を望む声の多かったモデルがベースになっています。近年、トノウ型の人気はやや落ち着いていましたが、トレンドを先取りすることを意識して、このデザインを採用しました。ドゥカティとのコラボは、イタリアのブランド同士として、伝統や文化性、クオリティに対する考え方、技術的な部分など、共有できるものが多く、実現に至りました。今回のモデルを足掛かりに、来年はドゥカティのデザインチームと一から新作を共同開発する方向で話を進めています」

100%イタリアン・テイストが魅力のロックマンのコレクション(写真4枚)
——今後の展望をお聞かせください。
「2002年から約10年続いたイタリアの陸・海・空軍とのコラボモデルも復活させたいと考えています。エルバ島の環境にふさわしいマリンテーストのモデルも企画中です。イタリア国内の腕時計シーンに於いてリーダー的ポジションを確立したいと思っていますが、独立したファミリー企業としてフレキシブルな考え方を大切にしながら成長していくことが大切でしょう。美しく、長く愛用してもらえる、人生を楽しむ人のため時計という、我々らしさを忘れてはいけませんから」

100%イタリアンなテイストにこだわり、メイド・イン・イタリーの本格腕時計を創り続け、ますます躍進が期待されるロックマン。イタリアを愛するファッショニスタの願いを、これほど叶えてくれるウォッチ・ブランドが、他にあるだろうか?
マルコさんの時計愛は、エルバ島愛にあり!(写真5枚)
LOCMAN銀座本店にて、イタリアのエルバ島を感じる mick park写真展「Simpatico 1960(シンパティコ)」開催中!
会期 : 2018年9月7日(金)まで ※無休
時間 : 午前11時〜午後7時30分
会場 : LOCMAN銀座本店
住所:東京都中央区銀座5-9-12 ダイヤモンドビル1F
TEL: 03-6264-5552
※ロックマンの商品に関するお問い合わせ先は、ロックマン ジャパン TEL: 03-6264-5552
URL:www.locman.jp取材・文/まつあみ靖