カルティエ
ロトンド ドゥ カルティエ ミステリアス デイ＆ナイト

透明なディスクが知らせる時刻と昼夜

二分割されたダイヤルは、上部にはローマ数字、下側にはアラビア数字が配されている。下のインデックスは、中央の針が指し示すレトログラード式の分表示。そして上のインデックスは透明なディスクにゴールドで描かれた太陽の先端が数字を指し、アワーを示す仕掛けだ。左側の6時に始まるアワー表示は、右の6時に至ると太陽は隠れ、続いて左からゴールドの月が表れ新たな時を示す。つまり朝と夜の6時で太陽と月とが切り替わる昼夜表示も兼ねているのだ。

月と太陽による時刻表示と昼夜表示とを融合した機構は、過去のカルティエの腕時計にあった。しかし、透明なディスクで仕立てのは、初。1921年、透明ディスクに置いた時分針が時刻を表すミステリアス機構をクロックで実現して以来、カルティエはこのメカニズムを様々に変革させてきた。卓越した想像力と設計力が、ミステリアス機構の新たなページを開いた。

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撮影／岸田克法　文／高木教雄
※表示価格は税抜き