時計王・松山 猛さん、世界最古の時計ブランド「ヴァシュロン・コンスタンタン」のミュージアムへ行く

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1905年製の複雑時計

やがてその機能は、グランド・コンプリケーションと呼ばれる、超複雑機能を持つ時計にも組み込まれ、19世紀末から20世紀初頭にかけて、世界の富豪たちが競ってコレクションした、複雑時計黄金時代を迎える。

そして20世紀の腕時計時代に入ると、小型化されたムーブメントを用いた、リストウォッチ・クロノグラフの時代が始まり、ヴァシュロン・コンスタンタン社も、時代の要求を満たす、素晴らしい名品の数々を送り出したのだった。

そのうちのクッションケースの外装による1928年製モノプッシャー・クロノグラフが、2015年のパトリモニー・クロノグラフの復刻のモチーフとなったのがよくわかった。また普段はじっくり見ることができない、ムーブメントの展示もあり、その精密さを堪能できたのだ。

20世紀初頭に作られた、永久カレンダーにミニッツリピーター、さらにスプリットセコンド・クロノグラフを組み込んだグランド・コンプリケーション・ポケットウォッチは迫力満点。陶製文字盤やケースの工作も秀逸だ。

複雑時計のムーブメントも凄い

こちらも20世紀の初頭に、今は博物館となっている、この旧本社の上階にあったアトリエで徹底的に磨き上げ、組み上げられたムーブメントだ。リピーターとクロノグラフのための、数々のパーツによる、夢の競演に酔う。

2025

VOL.345

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