ジュネーブ市街の時計の名店を歩く

BARTOLOMEU RIBEIRO BRUNO
バルトロメウ・リベイロ・ブルーノ

時計の古書の宝庫
店主のブルーノさんは、昔フランク・ミュラーが住んでいた家の隣人だった人で、ジュネーブの名物古物商だ。彼の小さな店には古い時計や不思議なオブジェなどがたくさんあるのだが、僕はこれまでここで、さまざまな時計関係の古書を掘り出したものだった。
有名なスイス時計の歴史書や、時計学校の歴史をつづった本など、今ではめったに見つけられない書物が、まだ時折店頭に並ぶこともあるから、時計の歴史に興味のある人にとっては、ある種の”宝島”だと思う。
古時計を扱うこの店には、めったに高級ブランドの時計はないのだが、時には昔モバード社がエルメスのために作ったレディス時計が並んでいたりすることもある。
ただしブルーノさんは品物さがしや、市内の露店での古本市に出展することが多く、店が開いていることが少ないので、ラッキーにも店が開いている日に立ち寄るしかないね。
住所:Rue des Corps-Saints 10, 1201 Geneve
TEL:+41 22 731 52 26


AU VIEIL HORLOGER
オウ・ヴィユー・オルロジェ
もう何十年も通うアンティーク時計店
アランとオリビエのガトリー兄弟が営む、ヴィンテージ時計の店は近年、セキュリティー強化のために、系列のメゾン・ド・オルロージュという店の中に引っ越した。
モンブラン通りからすぐの、センドリエ通り28番地に店の入口があり、ここでは程度の良いスイス・ブランドの近年の高級モデルや、20世紀初頭のポケットウォッチなど、そしてアンティーク・ジュエリーなどが見つけられる。
近年ヴィンテージ・ウォッチはかなり高騰しているうえ、程度の良いものを見つけるのは至難の業だが、この店には専門の時計師により、きちんとメンテナンスを受けたヴィンテージ時計や新古品が、かなりの数そろえられているから、良いものに出会える確率は高い。
また同じ通りの隣に「MFカフェ&ワインバー・スイス・メイド」(住所:Rue du Cen drier 24, 1201 Geneve TEL:+41 22 900 20 26)という、スイス産の食材とワインなどの飲み物にこだわった、素敵なレストランも開いた。
地場産の野菜や、オーガニックの食肉、レマン湖の魚、そしてチーズなどを用いた料理は、健康にもよくおいしいものだ。ジュネーヴに旅行をするなら、温かい雰囲気で迎えてくれるこの店で和むのが良かろう。
住所:Rue du Cen drier 28, 1201 Geneve
TEL:+41 22 732 37 13