旅の手段も多様化している現代。大通りよりもヌケ道を選ぶのと同様、「より早く、安く、快適なスマート旅」を叶えるチエを、旅のスペシャリストがこっそり伝授!


教えてくれる人
航空・旅行アナリスト
鳥海 高太朗さん
航空・旅行業界のマーケティング戦略を主研究に、利用者・専門家の両方の立場から各種メディアで情報発信をしている旅のスペシャリスト。また、帝京大学非常勤講師や飛行機ニュースサイトである「ひこ旅」の編集長を務めている。
お値打ちビジネスクラス
大手のエコノミーに近い価格で1ランク上の快適な空旅を
大手航空会社のビジネスクラスに乗るのでは予算的に少しオーバーだが、できるだけ快適に移動したい。そんな時はLCC(格安航空会社)のビジネスクラスを使ってみてはどうだろうか。空席連動型の運賃体系であるLCCはセール運賃が魅力だが、ビジネスクラスも対象となる。フルフラットシートを採用しているエアアジアXのグループ各社において、相場はクアラルンプールやバンコクなどへは片道5万円?10万円程度であるが、セール運賃発売期間には片道3万5000円?5万円程度で買えることもある。スクートは座席こそプレミアムエコノミーに近いが通常時でも片道3万円台でバンコクやシンガポールまで買うことができる。セールになれば更に安い。
機内で機内食やワインやシャンパンなどを楽しみたい人も多いかもしれないが、LCCのビジネスクラスは軽食とドリンク1杯が提供されるだけで、その他は全て有料販売となる。基本的なスタンスとしてはシートだけグレードアップされているのだ。エアアジアXのビジネスクラスはフルフラットになるので出発前に食事をしてから搭乗し、機内ではひたすら寝る利用者も多い。一度利用すると病みつきになってしまう、コストパフォーマンスの高さである。そんなLCCのビジネスクラスで、旅に出かけてみてはいかがだろうか。