一流のビジネスマンになるためには、筋トレ以外に普段から細胞レベルのケアが必要。そこで、男性美容研究家の藤村 岳さんが現代の男性がすべきケアを解説する。
今月のテーマ 「オーラルケア 口から行う健康管理」


教えてくれる人
藤村 岳さん
男性美容研究家。独自の理論で男性美容の在り方を提唱し、TV出演や講演、雑誌での執筆、All Aboutではメンズコスメのガイドも務める。ドクターにも積極的に取材をし、男性更年期など健康分野にも造詣が深い。著書は『一流の男はなぜ爪を手入れするのか』(宝島社刊)等がある。
小さなことからコツコツ積み重ねのケアが大切
「歯をよく磨きなさい」とは子どもの頃よく言われたこと。しかし、今やそれだけでは足りなくなってきている。「歯間や舌のケアまでしないと口臭を防ぐことは難しい」と指摘する藤村さん。口臭はやっかいなスメルハラスメントの要因でもあるので気をつけたい。「勤務中など食事後すぐに歯磨きの時間が取れない場合も多いので、せめて口をゆすいで食べかすを排出して。またブレスケアグッズを使用し、口臭予防に努めましょう」とアドバイスも。下記に紹介する小さな洗口液なら携帯に便利なだけでなく、人目を気にすることもなく使えそうだ。
そこで理想的なオーラルケアをうかがうと「研磨力が強い歯磨き粉や硬い歯ブラシはNG。というのも歯の表面のエナメル質が削られると知覚過敏になり、歯肉も傷つきやすくなります」とのこと。たとえば下記のジェルなら電荷によって汚れなどをオフしてくれるから安心だ。また「欧米に比べると日本人がきちんとできていないのが歯間ケア。デイリーにフロスや歯間ブラシで汚れを?きだす習慣をつけて欲しいですね。3?6ヶ月に一度は歯科のクリーニングで歯石除去もして」とも指摘する。
最近の研究では700を超す細菌が口中に確認されており、それらが血管を介して脳や心臓、肝臓などに影響を及ぼすという。歯肉に炎症があったりすると感染性心内膜炎、糖尿病、リウマチなどにも繋がるというから怖いものだ。さらに健康な口中環境は、唾液の分泌量にも関係するという。加齢で減ってきたら要注意。「意識して大きく口を開けたり、すぼめたりして運動することが大切。普段から表情豊かによく笑うだけでも口周りの運動になりますよね」と。
ひとつひとつの対策はそんなに難しくない。大切なのは継続して毎日きちんと行うこと。一刻も早くルーティンにできるよう生活に採り入れたいものだ。