
その日のコースは、猪のソーセージと根菜のスープ、猪のベーコンと冬野菜のチーズフォンデュ、鹿肉と干しきのこの炊き込みご飯、鹿肉の赤ワイン煮込み、いちごと餅のスキレットクレープの5品で構成。さらに、料理と合わせて、山梨県産の甲州ワインや日本酒が提供されました。大月市にある酒蔵<笹一酒造>の山廃吟醸酒「旦」のお燗は本当においしかった! 五臓六腑に染み渡る味わいで、「名水あるところに名酒あり」をしみじみと実感いたしました。

そして、ジビエの鮮度にも感動! ジビエは仕留め方や血抜き、温度管理、解体技術、そしてそれら一連の素早さが味を左右しますが、供された猪肉にも鹿肉にも雑味は一切なし。聞けば、富士河口湖町が整備したジビエ食肉加工施設の所長を務める、狩猟歴40年のベテランハンター・滝口雅博氏に扱い方を学んでいるのだとか。滝口氏が本栖湖で営むレストラン「松風」は新鮮な鹿肉を使ったカレーで評判のようなので、こちらも俄然気になってしまいました。