
熊本の復興を実感する
熊本地震から3年目、復興は急ピッチに進んでいるようだ。ツーリング初日に訪れた阿蘇へ向かう山道で往き交うトラックの数がそれを物語っていた。 今回は熊本の復興について話を進めて行きたい。
2017年夏、「阿蘇長陽大橋」が完成し、熊本市内から阿蘇へ向かう利便性が飛躍的に向上した。大きな被害を受けた阿蘇神社は基礎工事の真っ最中で、再建の過程や在りし日の佇まいが刻まれた写真が示され、多くの観光客が目を留めていた。

現在の阿蘇神社(写真4枚)
一方で震源地の益城町では町の復興へ向けた事業の一環として県道の拡幅工事が打ち出され、熊本県を挙げて取り組む事になったという。現行の一車線から四車線に道路を拡げて渋滞を緩和し、熊本市内へのアクセスを良くするのが目的だ。しかし、それに伴って住み慣れた地を離れなければならない人たちもいる。痛みを伴うのはやはり切ない。