
日本ワインの実力、そしてバリエーションが広がる中、合わせる料理の幅も広がっている。どんな料理に日本ワインを合わせると良いのか、楽しみ方や選び方をプロに教わった。
マリアージュの幅を広げる日本ワインの実力
「海外のワインに比べて日本ワインは非常にたおやかで繊細。ですから、和から洋まで幅広い料理と合わせやすいのです」と解説するのは、遠藤利三郎さん。老舗ワインスクールの講師を務め、日本ワインの普及にも力を入れてきた。では、遠藤流の料理と日本ワインのマリアージュの原則とは?
「まずは地の物同士を合わせること。よく”水が合う”といいますが、日本ワインと料理は同じ日本の水から作られている。だから、相性抜群なのです。そして、2つ目は、ボリューム感、味の重さを合わせることです」
例えば、日本の代表的な品種である、甲州は刺身やカルパッチョと好相性。また、タンニンが少なく、ほんのり甘みのあるマスカットベーリーAはみりんを使った惣菜やタレの焼き鳥、うなぎなどと合わせるのもオススメなのだそう。「日本ワインも今、様々なタイプがあります。紹介している各品種とのマリアージュも参考に、”発見”を楽しんでください」