ミドルエイジの枯れ感にこそアクセが似合う
今回のハワイ取材を知人に話したところ「パワーストーンに興味ありませんか?」というメッセージをもらった。スピ好きな人たちにはかなり有名らしく、ワイキキショッピングセンターの1Fの”ピュアストーショップ”にるキャサリンを訪ねてみてくださいとのこと。あの辺りなら毎日うろうろするので、時間が空いたら行ってみようかと思っていた。
その時はわりと早めにやってきて、取材が一段落した午前中にのぞいてみたら人が列をなしていた。これはムリだなとその場はあきらめ、ディナーの取材後ほろよい気分でもう一度行ってみた。今回は誰もいなかったので彼女に話しかけてみると「どんな石を探していますか?」と聞かれ「仕事運が上がるようなのを」と答えた。「今のあなたは心と体がバラバラ。やりたいことがあって頭が働いても、体が全然ついていきていない。まずはバランスを整えて」と言われた。するといくつかのブレスレットを右手の上に乗せられた。ひとつだけ「ん!」と思うものがあり、それを伝えるとボロボロの本を見せられた。そこにあったのは紅金ルチルの説明。
アクセサリー続きというわけではないが、ティファニーでもドッグタグのネックレスを購入した。「あ、これもうディスコン(販売中止)ですよ」とアラモアナのきれいな店員さんに背中を押された。四十路を迎えた頃からジュエリーを普段、身につけるようになった。加齢とともにどうしても失われる輝きをプラスしたいのだろう。若い頃はあんなにも苦手だったものを、最近、楽しんでいる。そういえば映画『トップガン』が流行ったころドッグタグをつけている友達が大勢いた。当時は「アクセサリーなんて」と思っていて身につけなかったが、今、試してみると近頃のミリタリーブームもあり、なかなか新鮮な感じがすると購入。ティファニーへは時計を見に行ったのだが、価格が価格ゆえ勇気が出なかったというのもある。でも、この買い物もオールデンとともに満足。
このほかにもアメリカに行ったら必ず買うデンタルフロスや仕事の資料のコスメなどいろいろ買った。ただ物欲を満たすだけの買い物もストレス発散にはなるが、今回はできるだけハワイのもの、アメリカのもの買おうと自分の中で決めていた。旅先の買い物は、それを使うたびに一瞬にして気持ちがその土地へ飛ぶもの。買ったときの空気の匂い、店員と交わした会話など不思議と覚えているものだ。ボクにとって買い物は思い出づくり。だとすると今回のハワイも幸せな思い出ができた。財布の紐が緩みすぎないように、でもあまり渋ちんになっても旅を楽しめない。ほどよくショッピングをして最高の思い出を作って欲しい。
紅金ルチルとティファニーのネックレス(写真2枚)
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取材・文/藤村 岳