
翌朝、目が覚めると二日酔いになっているかもと思ったが、そうではなさそうだ。部屋付の露天風呂にザブンと浸かる。雨に濡れた緑が光っていて清々しい。鳥の声が聞こえ、冷涼な山の空気が頬に心地よい。寝汗を流して、朝食へと向かう。”ザ・旅館の朝飯”といった王道の組み合わせは胃に優しい。水がいいのだろう、米がうまい。
食後の散歩と露天風呂(写真3枚)
食後は昨日、雨で行けなかったベーカーリーまで散歩してみよう。「Bakery & Table 東府や」は足湯が併設されており、宿泊客はもとより日帰り利用の人たちでも賑わっている(営業時間:平日・土曜10:00〜17:00、日曜・祝日9:30〜17:00)。ここでパンを購入し、広大な「東府やガーデン」を散策することもできる。特にバイクやサイクリングをする人たちにはサイクルフレンドリーな施設として、伊豆の中で有名なのだ。
その他にも屋外ステージや芳泉の滝、お万の庭、ちょっとしたハイキングコースの富士見遊歩道などがあり、客を飽きさせない。
散歩をして、腹がこなれたところで最後に露天風呂へ。昨夜は女湯だった「河鹿の湯」が男性用へとシフトしているはず。チェックアウトまでゆるりと過ごそう。旅は、まだ続く。
DATA
東府やResort&Spa-Izu
住所:静岡県伊豆市吉奈98
TEL:0558-85-1000
チェックイン 15:00、チェックアウト 12:00
http://www.tfyjapan.com
ひとりで楽しむ贅沢プラン
ヴィラスイート 蔵(露天風呂付客室)を一人で楽しむ
5万7780円〜 1泊2食付き
(続く)
取材・文/藤村 岳