2軒目の「朴念仁」へ(写真4枚)
“さくだ”から数十歩先に昨年、先輩に連れられてきた”朴念仁”がある。通常なら12時というピーク時は行列必至。だが、こんな日だ。すんなりと入れた。平日バンザイ、土砂降りバンザイ。
ほんの2回目だが、いかにも見知ったように店内に上がる。まずは、ビールだ。これを楽しみに車を借りないのだから。地ビールはDHCのゴールデンマイスター。アジア・ビアカップ 2016 ライトラガー部門で金賞を受賞している無濾過だ。酵母の香りがふわりとして、コクがある。”そば豆腐”を味わいつつ、せいろを待つ。
先客もちらほらいて、隣はフランス語を話している。外国人の前でそばをすすると、マナーの違いで不快にさせるかも? などと思ったが、ここは日本。まあ、慣れてもらおう。
北海道産のそば粉・きたわせを使用した新そばは非常に繊細。伸びないうちに早速たぐる。思ったより、盛りがいい。数回たぐっても、まだある。間にビールを挟みつつ、最後まで一気にたぐる。そば湯はやや白濁。トロリとしていて”さくだ”とは対照的。はしご蕎麦で満腹、満足。さて、雨足は弱まりそうもない。このまま今宵の宿へと向かおう。
(続く)
取材・文/藤村 岳