一流のビジネスマンになるためには、筋トレ以外に普段から細胞レベルのケアが必要。そこで、男性美容研究家の藤村岳さんが現代の男性がすべきケアを解説する。
今月のテーマ 「日焼けのアフターケア」
悪しき夏の名残は秋に持ち越さない不健康と老化の象徴”シミ”を撃退


教えてくれる人
藤村 岳さん
男性美容研究家。独自の理論で男性美容の在り方を提唱し、TV出演や講演、雑誌での執筆、All Aboutではメンズコスメのガイドも務める。ドクターにも積極的に取材をし、男性更年期など健康分野にも造詣が深い。著書は『一流の男はなぜ爪を手入れするのか』(宝島社刊)。M.E.オンラインでも連載開始。
急性期と回復期の2つに分けてケアすべし!
本来、焼かないことが最善だが、うっかり日焼けしてしまうこともある。「日焼け後は急性期と回復期の2つに分けてケアしてください。まずは極度の乾燥状態なので、体の内も外もたっぷりと水分補給すること。そして抗酸化と代謝の促進のためにビタミンCとBを摂取。コツは一度に多めに摂ると尿で排出されるので数回に分けます。カプセルだと持ち運びもでき、便利ですね。また免疫力を高めるビタミンAとEも有効ですが、油溶性で多く摂りすぎると体に残って副作用を招くこともあり、摂取量に注意」と藤村さんは指摘する。
「夏の終わりの肌ダメージは相当なもの。普段のスキンケア全般をミノン メンなど敏感肌用にスイッチして」とも続ける。
事実、シミが顔にひとつあるだけで途端に老けて見える。ごまかすためにさらに日焼けするというのは愚の骨頂で、年齢を重ねるほど積極的にケアすべき。「肌が落ち着いた回復期にはシャネルのナイトマスクで顔全体を明るくするのもいいですね。夜塗って寝るだけと手軽なので個人的に愛用しています。ただ、どうしても取れないシミは医療の力に頼って。光治療ならレーザーよりも施術後のダウンタイムも短く、痛みもさほどありませんよ」とのこと。
紫外線の各波は肌の表層と奥まで届いて、様々なトラブルを引き起こす。真夏とは程度の差こそあれ、秋冬でも同じ。

今や光対策は1年中必要で、上表のSPF値(UV-Bを防ぐ効果指数)とPA値(UV-Aを防ぐ効果指数)を目安にして日焼け止めを有効に使って欲しい。「紫外線は活性酸素を発生させ、体全体の免疫力を下げてしまいます。美白というと女性のものと思いがちですが、日々を健康に過ごすために日焼け止めとアフターケアは男性にも不可欠。日焼けは今や不健康でケア不足の象徴なのです」と耳が痛い指摘もあった。