58号線沿いに産直市場「おんなの駅」(http://onnanoeki.com)があるというので足を伸ばしてみることに。ホテルから車で10分といったところ。着いたら、その熱気と喧噪に驚き、沖縄は「アジアなんだよな」と実感するはず。人、人、人、この騒々しさがかえってたまらない。マンゴーを買って帰って、部屋でも食べるのもいいななどと思いながら、ここでランチをとることにした。
「なかゆくい市場」でランチタイム(写真3枚)
おばちゃんがひとつひとつ手作りをしている「寿味屋」のかまぼこはビールのつまみにもってこい。恩菜食房「ぴぱら」で三枚肉の沖縄そばも注文した。冷房がない屋外の屋台。汗が顔に背中にと流れる中、熱々のそばをすする。泡盛に島トウガラシをつけ込んだ「コーレーグースー」を足して味変を。暑い、熱い、うまい。滝のように汗が流れ、これはある意味デトックスだ。
アジアを体験した後はホテルに戻り、シャワーを浴びよう。夕食までどう過ごそうか。なにをするにも慌てることはない。のんびりとうちなータイムで過ごすのがいちばん贅沢なこと。一度の滞在で味わえなければまた来ればいいさ、そう思わせる緩やかなときの流れ。唯一、悔やまれるのは自分が部屋のオーナーでないことだけ。実は読谷村に「グランディスタイル 沖縄 読谷 ホテル& リゾート」を建設中だと小耳に挟んだ。聞くと、こちらは全54室のかなりプライベートなリゾートだそう。とはいえ、もうすでに完売。こういうおいしい情報はうちなータイムでなく、どうやら目ざとい人たちがいるようだ。
DATA
カフー リゾート フチャク コンド・ホテル
住所:沖縄県国頭郡恩納村字冨着志利福地原246-1
TEL:098-964-7000
https://www.kafuu-okinawa.jp
※この記事は前編・後編にわけてお送りしました。
撮影・文/藤村 岳