銀幕の男たちはいつだってお洒落のお手本だった。ファッションに精通したシネフィルが、スタイリッシュな見どころいっぱいの映画をラインナップ!
小粋なテイストミックスを学ぶなら…

ユナイテッドアローズ 上級顧問
クリエイティブディレクション担当 栗野宏文さん
ビームスを経てユナイテッドアローズ設立に参加。ファッションとともに映画と音楽をこよなく愛する。
【BEST1】
ファントム・スレッド(2017年/米)

正統派にヌケ感の隠し味、完璧な英国エレガンス
1950年代ロンドンで高級仕立て服を手掛けるウッドコック役のダニエル・デイ=ルイスが着るアンダーソン&シェパードに注目。「パッド入りなのにナチュラルショルダー、重い生地だが軽く見えるダブルスーツが粋」。
天才仕立て屋がミューズとして女性を抜擢したことから、次第に精神のバランスを崩していく。本作での引退を表明したダニエル・デイ=ルイスは、役作りのために数ヶ月間アトリエで修業した。全国絶賛公開中!
【BEST2】
冒険者たち(1967年/仏)

’70年代を代表する伊達男のフレンチアイビーが魅せる

栗野さんが生涯の一本に挙げる作品。「アラン・ドロンがブルックス ブラザーズのボタンダウン、リーバイスのブラックジーンズなどのアメリカものをさり気なく着こなすサマは、まさにフレンチアイビーのお手本です。ボマージャケットを着たアウトドアスタイルも必見」。
レーサー、パイロット、彫刻家の切ない三角関係が描かれる。Blu-ray 3990円(発売元/ショウゲート 販売元/アミューズソフトエンタテインメント)