スンバ島の文化に触れるツアーも
関係者に聞くと、スンバ島の人々の暮らしはバリ島の30年くらい前を思い起こさせるとのこと。いまだ、昔の文化に多く触れられるのも、スンバ島の魅力だ。そこで午前中に行われるハーフデイ ビレッジ&マーケットツアーに参加してみた。こちらは村の訪問と週に一度開かれるマーケットを見学するツアー。


最初に訪れた村では、女性がスンバ島の伝統工芸である織物(イカット)を手織りしている様子を拝見した。男性が日中、働きに出ている間、機を織るのは女性の仕事で、「織物ができないとお嫁にいけないんですよ」と村の女性は笑いながら言う。

また次の集落では、女性が料理などに使う土の壷を作っているころを見学。土をこねてろくろで回し、慣れた手つきで壷状に仕上げてしまった。ツアーの同行者がチャレンジさせてもらうと、まったく形にならず。簡単そうに見えて、さすがプロの技である。

週に一回のマーケットはおおにぎわいながら、リゾートからの我々以外はすべて島民という完全にローカルなもの。中央の集会所を取り囲むように、人々が持ち寄ったものを並べて販売する。乾物や果物、生活雑貨など、なんでも揃うとあって、周辺の人たちがバイクに乗り、訪れるのだ。食文化や生活用品から、スンバ島の暮らしが垣間見えるのが興味深い。