神秘的な古刹で開催される特別な晩餐会
スタッフに案内されてクルマを降りると、そこには「峨眉山 文殊仙寺」という立札が掲げられていて、さらにその先には目がくらむような光景が広がっていた。なんと330段の大階段である! どうやら、これを登り切った先が会場のようだ。

国東は日本の”神仏習合”を象徴する地だ。多くの仏教寺院が点在し、それらは「六郷満山」と呼ばれ、今年はその開山1300年の節目の年にあたる。今回の会場となった文殊仙寺は、その六郷満山の寺院の中で最も由緒ある寺のひとつ。苔むした石造仁王像が鎮座する山門から登っていくと、その神秘的な雰囲気ゆえに異界へと吸い込まれていくような錯覚に襲われる。こんなところをディナー会場にするとは、まさに斬新な発想だ。
